郡役所シネマスイッチ 10.29 sun.

このお知らせでたびたび映画のことを紹介していまが、9月の上映会がきっかけになり、あのときの参加者を中心にKitorasuで映画を観る集まりが始まりました。この日は遠くは北九州からの参加者も含め12名。作品は「パプーシャの黒い瞳」というジプシーの女性詩人のことを描いたポーランドの映画です。何を観るか知らずに参加した人がほとんどで、しかも最初に観るにはなかなか地味で複雑で重い作品だったため(ちなみに上映会で観たのは「ニューシネマ パラダイス」)、参加者の反応が心配でしたが、みなさん興味を持って観て頂けたようです。
終了後は差し入れのおでんなどを食べながら感想を出し合いながら楽しいひとときでした。定期的に続けていきたいと思っています。

福島小学校からのお客さま 10.26 wed.

久しぶりに気持ちのよい秋晴れの日が続いていると思いきや明日からはまた雨だとか。
3月に旧八女郡役所が動き出すのと同時に私は通勤生活が始まりました。鳥のさえずり、蝉の大合唱に虫の声、木々の芽吹きと青空、紅葉に落葉、風に揺れる木々の枝葉、光のゆらめきと葉が触れ合う音。季節ごとに目と耳から様々な様子を日々感じています。それに加え、この頃は隣家からは金木犀の甘い香りが漂っていて、季節には匂いがあるのを思い出しました。旧八女郡役所は季節の移ろいをダイナミックに感じられるような場所ではありませんが、これから少しずつ変えていければと思っています。

昨日は、近所の福島小学校の3年生がいくつかのグループに分かれ町並みのことを見学してあれこれ質問するという授業があっていて(もっときちんと先生から説明を受けていたのに、ちゃんと思い出せません、先生すみません)、旧八女郡役所にも3グループが訪ねてきてくれました。

みんなできちんと挨拶して、建物といろんなものをひと通り見て、それぞれが用意してきた質問をしてくれました。もっぱら建物がいつ建ったかとか具体的なものについての質問が多かったのですが、ひとりの子から自分たちにどんなふうになってもらいたいと思いますかと尋ねられたのには驚きました。普段、子供達と接する機会がなく、久し振りに元気な子供達と話をして不思議と元気な気持ちになってきて、また来て欲しいなぁと思っています。

第5回 九州町並みゼミ八女福島大会 9.30 sat. -10.01 sun.

少し前のことになりますが、9月30日に開催された九州町並みゼミ八女福島大会の「危機に瀕する歴史的建築物の再生と観光まちづくり」をテーマにしたパネルディスカッションでパネラーとして旧八女郡役所での取り組みを報告してきました。思っていたより時間が過ぎるのが早くて、まとまりのない発表になってしまったのが残念でしたが、伝統家屋の修理や町並み(農村)の観光について成果を出されている方のとてもわかりやすい話を伺ったり、修理についての考え方について日頃考えていたことを幾人かの方と議論するなかで納得できることがあったりと私自身は得ることの多い会でした。

そのなかで、古民家の改修と観光をつなげる取り組みを各地でされている方からお聞きした八女福島の印象について少し。
まち歩きをする町として大事なのが水と緑。それに魅力ある店が出来れば普段から人が訪ねてくる町になるとのこと。福島には八幡宮や無量寿院の緑があって、店も出来てきているからそこをつなぐように緑のある場所、水のある場所が出来てくればもっと人が来るようになるので、郡役所も緑のある空間になれば全体の繋がりが出てくるのでは、という提案です。
時々紹介している園芸部の集まりで、私たちは郡役所という場所が八女福島の公園のような場にしたいと思っています。観光の一つの拠点として捉えられている部分もあるのですが、地域の方達にとっても落ち着けるような場所になるようにこれから時間をかけて空間と仕掛けを作り上げていくつもりです。

それともうひとつ。八女福島には、旧八女郡役所の再生というある意味派手な事業をやっている私たちのNPOだったり個人で空き家の再生に取り組んでいる人たちがいて町並み業界(っていうのかな?)では注目されているところもあります。しかし、一方で表にはでにくいのですが、個人で所有している建物を修復されている方々も多いのです。敷地の広い町家の場合は、修理費がかなり高額になり、昔のように商売をしていて収益が上がっていた時期ならともかく現在の状況ではなかなか大変だと思います。そうした方々は代々伝えられてきたものへの強い思いで町家を維持しておられて、そんな思いも八女福島の町並みを形作っている大切な要素です。そんなことや現実の課題などを話そうと思っていたのですが、前述のとおりの下手くそなプレゼンだったのでこの場を借りて書かせてもらいました。後者の課題はまた別の機会に紹介させてもらいます。

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展 ワークショップ 10.9 mon.

10月9日(月)の午前中、林さんと一緒にワークショップを行ないました。
3x6の合板を並べて台を作り、そこにみんなで郡役所にあるものをいろいろ探し出してきて、林さんがしたように並べてみました。消火器、瓦の破片、観葉植物、本、ビール瓶などなど目に付いたものをとりあえず置いているんですが、実際にプラレールの上をスマートフォンを載せたトミカを走らせてみると、意外に上手く見えないことが分かります。みんなであーでもないこーでもないとちょこちょこ動かしていくうちに少しずつ夢中になってきて、面白い見え方になってきました。ただ、ご覧の通り台の上は決してすっきりした見え方ではありませんが、なかなか面白い体験でした。  

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展 オープニングイベント 10.8 sun.

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展の初日閉会後にオープニングイベントを行ないました。軽く飲食しながら林さんの話をお聞きするというもので、最初に郡役所の作業では何かとお世話になっているクマノスさんの作った料理でおなかを落ち着かせたあと林さんの話を聞き、後半は参加者みんなが自己紹介を兼ねて感想を伝えたり質問をして、あっという間に3時間が過ぎました。

印象的だったのは、キャンバスをつくるイメージで大きな水平な台が製作されていること、その上でプラレールを中心に展開されている作品がコラージュ的なものだという話や、並べられているものの意味のこと、作品の中でのルールを決めるということ、などなどいろいろありましたが、実に興味深い話を聞くことができました。林さん、ありがとうございました。

参加して下さった方々にも感謝申し上げます。

パラモデル・ハヤシヤスヒコ 個展 joint factory 開催中 10.8 sun. -11.26 sun

10月8日(日)からパラモデル・ハヤシヤスヒコ個展が始まりました。
林泰彦さんは郡役所の改修に関わってくださったSTUDIO RAKKORAの木村さんの知り合いで、昨年群馬から鹿児島の甑島へ向かう旅の途中郡役所の作業現場に立ち寄られ、この場所をご覧になってインスタレーションをしてみたいと言ってくださったのがきっかけで今回の個展開催となりました。
放生会終了の翌日に八女に入られ、10日間余りの作業中、私は日毎空間の雰囲気が変わっていくのを楽しみながら作業の様子を見ていました。素朴な柱と梁で構成された空間に水平のとれた大きな台が柱から吊られたときはには不思議な緊張感。そこへ八女の伝統工芸のものやラムネや酒の瓶などがプラレールと一緒にそれぞれふさわしい場所へと並べられていき、出来上がった空間の整然とした感じから受ける心地よさ。プラレールにスマートフォンを載せて撮った動画の画面に映る平面的でありながら奥行きのある空間の面白さ。正直なところそれらを何と表現していいのかわかりませんが、日々見ながら感じるものをうまく言語化できないかと、ときおり会場で作品をじっと眺めています。
皆さんはどうお感じになるでしょうか。

最後になりましたが、今回の展示に際し以下の方々に快く展示物を貸して頂き、それ以外にも地元の方に多大の協力を頂いています。本当にありがとうございます。

協力:伊藤勘助商店、牛島智子、江崎食品、緒方仏壇本店、喜多屋、隈本木工所、許斐本家、高橋商店、丸森製菓、八女伝統工芸館、えほん屋 ありが10匹。(敬称略)

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展 
旧八女郡役所において、パラモデル・ハヤシヤスヒコの「 joint factory : sound and visual installation 」展を開催します。本展では、塩ビパイプ、材木などの建設資材と鉄道玩具などの日用品と地域の特産品を組み合わせた、観客参加型のインスタレーション作品を発表します。代表作には、日本製の鉄道玩具を空間全体に広げる作品「パラモデリック・グラフィティ」や、塩ビパイプを用いてドローイングを描く作品「the play – space drawing」などがあります。それらのインスタレーション作品のほとんどは、大空間を用いて、遊びの行為を造形に転換するというコンセプトのもとに作品がつくり出されています。また、作品制作途中を公開する「公開制作」という形態で作品を公開しています。このような作品を制作するようになった背景には、ハヤシのもっている境遇が大きくかかわっています。彼は、大阪と奈良の県境生駒山の麓にある町工場が数多くある東大阪の町工場で生まれ育ち、そこにある素材の断片とおもちゃを組み合わせて遊んでいました。日本の高度経済成長期を支えた大量生産された規制の部品や、それらが色々な製品に加工されてまたどこかに運び出されていく光景を見て育ったことで、超生産性と拡張性を特徴とし、既製の玩具やプロダクト製品、建築資材などを用いて作品を制作するようになります。また近年、日本の伝統建築への関心から、京都の築100年の町家を建築家ユニット「STUDIO RAKKORA」とともにリノベーションし、「青春画廊」という画廊兼宿泊施設を創り出しています。この施設は、若手作家の兼業のための働き口をつくる事や展覧会の機会をつくる事の他に、古民家の機能、さらには日本の伝統文化の再生や修復ということが重要なコンセプトとなっています。日本建築の構造やユニット性に着目し、作品にしてみたいという彼の思いは、「青春画廊」という形で作品化されたことになります。今回作品制作に使用される「旧八女郡役所の大きなホール」は、日本建築の構造体が剥き出しのままリノベーションされ、現在も少しずつ地域住民たちによって更新されている画期的な場所です。このような魅力的な空間が、彼によってどのように作品化されるのか、是非たくさんの方に見て頂きたいと思います。

パラモデル・ハヤシヤスヒコ
美術家 1971年生まれ 京都在住 / 東大阪出身
デザイナーを経て、2001年京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業。同年より中野裕介と作品制作発表を開始し2003年より
パラモデルと名乗る。東大阪の町工場で生まれ育ったという背景をもち、大量生産された工業製品の特にユニット性のあるパーツを用いて、1人又は不特定多数の人々と遊ぶことによって、サイトスペシフィックな拡張性のあるインスタレーションから絵画、彫刻、写真など様々な方法で作品を制作する。

瞬間(とき)を踊る in 八女 9.23 sat.

舞踏家・岩下徹さんと、福岡で活動するダンスユニットのハエちちの二人の公演が9月23日(土)の夕方に開催されました。岩下さんは舞踏集団・山海塾のダンサー。ハエちちのお二人は八女の美術作家で、何かとお世話になっている牛島智子さんの知り合いです。4月のかめのぞき展開催中に来場された際、郡役所の雰囲気を気に入られたのがきっかけで上演の運びとなりました。

ハエちちの公演は影絵や赤いロープのようなものを使いオリジナルの音楽に合わせて踊っていくなかで郡役所の大きなホールがこれまでとは違った空間に変わっていく面白い体験でした。一方、岩下さんは外から聞こえてくる音にあわせて(燈籠人形のお囃子とか)踊るうちに、そのまま空間そのものになって、見ているこちらが空間に吸い込まれていくようで、終わった後の余韻と合わせ不思議な感覚でした。前日の映画とまた違い、表現で空間そのものが変わっていくのが興味深く、郡役所が動き出してそんな経験を何度もさせてもらっています。

会場で配られたチラシに書かれたハエちちの宮原さんの文章がとても印象的だったので抜粋して紹介します。

「旧八女郡役所に初めて足を踏み入れた時、ふと頭をよぎった音があった。(中略)この場所で身体にふわっと舞い降りて消えていった。全然関係ない場所で思いもしない記憶が体の中から湧き出てくるということは、結構あるんじゃないかなと思う。それは幸せな時間でもある。(略)」

 

「ハヤシヤスヒコ 個展 オープニングイベント」のお知らせ

10月8日(日)に「パラモデル ハヤシヤスヒコ 個展」が始まるのに合わせ、同日夕刻からオープニングイベントを行います。

林泰彦さんを囲んで、軽く飲食しながら今回の作品のことはもちろんのこと、運営されている青春画廊のことなどいろんな話をお聞きすることにしてます。ちなみに、青春画廊は、林さんが改修した町家で、ゲストハウス・ギャラリー・カフェの複合施設です。最近、いろいろと問題を指摘されているゲストハウスですが、青春画廊は地域との良好な関係のなかで運営されているとのことで、そういった話もお聞きできるかもしれません(関連記事)。興味をお持ちの方は、是非お越しください。

参加費は、ワンドリンクと軽食付きで1,500円(要予約)。

予約と問合せは、次の番号、メールアドレスもしくは直接お願いします。

朝日屋酒店  0943-23-0924
旧八女郡役所  info@gunyakusyo.com

 10/2の様子。土台がだいぶ出来てきました。