パラモデル・ハヤシヤスヒコ 個展 joint factory 開催中 10.8 sun. -11.26 sun

10月8日(日)からパラモデル・ハヤシヤスヒコ個展が始まりました。
林泰彦さんは郡役所の改修に関わってくださったSTUDIO RAKKORAの木村さんの知り合いで、昨年群馬から鹿児島の甑島へ向かう旅の途中郡役所の作業現場に立ち寄られ、この場所をご覧になってインスタレーションをしてみたいと言ってくださったのがきっかけで今回の個展開催となりました。
放生会終了の翌日に八女に入られ、10日間余りの作業中、私は日毎空間の雰囲気が変わっていくのを楽しみながら作業の様子を見ていました。素朴な柱と梁で構成された空間に水平のとれた大きな台が柱から吊られたときはには不思議な緊張感。そこへ八女の伝統工芸のものやラムネや酒の瓶などがプラレールと一緒にそれぞれふさわしい場所へと並べられていき、出来上がった空間の整然とした感じから受ける心地よさ。プラレールにスマートフォンを載せて撮った動画の画面に映る平面的でありながら奥行きのある空間の面白さ。正直なところそれらを何と表現していいのかわかりませんが、日々見ながら感じるものをうまく言語化できないかと、ときおり会場で作品をじっと眺めています。
皆さんはどうお感じになるでしょうか。

最後になりましたが、今回の展示に際し以下の方々に快く展示物を貸して頂き、それ以外にも地元の方に多大の協力を頂いています。本当にありがとうございます。

協力:伊藤勘助商店、牛島智子、江崎食品、緒方仏壇本店、喜多屋、隈本木工所、許斐本家、高橋商店、丸森製菓、八女伝統工芸館、えほん屋 ありが10匹。(敬称略)

パラモデル・ハヤシヤスヒコ個展 
旧八女郡役所において、パラモデル・ハヤシヤスヒコの「 joint factory : sound and visual installation 」展を開催します。本展では、塩ビパイプ、材木などの建設資材と鉄道玩具などの日用品と地域の特産品を組み合わせた、観客参加型のインスタレーション作品を発表します。代表作には、日本製の鉄道玩具を空間全体に広げる作品「パラモデリック・グラフィティ」や、塩ビパイプを用いてドローイングを描く作品「the play – space drawing」などがあります。それらのインスタレーション作品のほとんどは、大空間を用いて、遊びの行為を造形に転換するというコンセプトのもとに作品がつくり出されています。また、作品制作途中を公開する「公開制作」という形態で作品を公開しています。このような作品を制作するようになった背景には、ハヤシのもっている境遇が大きくかかわっています。彼は、大阪と奈良の県境生駒山の麓にある町工場が数多くある東大阪の町工場で生まれ育ち、そこにある素材の断片とおもちゃを組み合わせて遊んでいました。日本の高度経済成長期を支えた大量生産された規制の部品や、それらが色々な製品に加工されてまたどこかに運び出されていく光景を見て育ったことで、超生産性と拡張性を特徴とし、既製の玩具やプロダクト製品、建築資材などを用いて作品を制作するようになります。また近年、日本の伝統建築への関心から、京都の築100年の町家を建築家ユニット「STUDIO RAKKORA」とともにリノベーションし、「青春画廊」という画廊兼宿泊施設を創り出しています。この施設は、若手作家の兼業のための働き口をつくる事や展覧会の機会をつくる事の他に、古民家の機能、さらには日本の伝統文化の再生や修復ということが重要なコンセプトとなっています。日本建築の構造やユニット性に着目し、作品にしてみたいという彼の思いは、「青春画廊」という形で作品化されたことになります。今回作品制作に使用される「旧八女郡役所の大きなホール」は、日本建築の構造体が剥き出しのままリノベーションされ、現在も少しずつ地域住民たちによって更新されている画期的な場所です。このような魅力的な空間が、彼によってどのように作品化されるのか、是非たくさんの方に見て頂きたいと思います。

パラモデル・ハヤシヤスヒコ
美術家 1971年生まれ 京都在住 / 東大阪出身
デザイナーを経て、2001年京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業。同年より中野裕介と作品制作発表を開始し2003年より
パラモデルと名乗る。東大阪の町工場で生まれ育ったという背景をもち、大量生産された工業製品の特にユニット性のあるパーツを用いて、1人又は不特定多数の人々と遊ぶことによって、サイトスペシフィックな拡張性のあるインスタレーションから絵画、彫刻、写真など様々な方法で作品を制作する。

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